WAN Optimization (WAN最適化)とはクライアントとサーバの間の通信を最適化するという技術である。例えばローカルPCのファイルのバックアップをファイルサーバに置くとする。するとファイル読み書きのたびに、ファイルサーバにアクセスすることになる。メールサーバはユーザのPCと外部とのメールの交換を行う。
エンタープライズ環境ではこのようなサーバ/クライアントモデルが当たり前だが、その配置はグローバルになっている。企業が世界に展開することによって、本社と工場が別の国にあることがある。また、データセンターのようにサーバ部門を外注にすると、ユーザの場所とサーバが違う地域、国に置かれることが出てくる。
そこでは、クライアント群とサーバの間はWANでつなぐしかない。このような環境ではWANを通るデータのトラフィックを少なくすることが求められる。それがWAN最適化という技術になっていく。
クライアント側にキャッシュを置いて、アップデートをすぐにサーバに送り返さないこと。またサーバとクライアント双方にキャッシュデータを置いて、データファイルごと、あるいはバイトブロックごとにハッシュ値を計算。同じデータ内容のものは再送しないということで、全体のトラフィックを減らす。
と、こんな内容の話でした。このギークサロンはWeb 2.0的な話が多いのだが、今回はちょっと趣向が違った内容だった。
会社のシステムが替わってストレス溜り放題です。オフィス等のアプリケーションは個々のノートPC上に(隠されて)あるんですが、ドキュメントはすべて組織単位の遅いサーバー上にしかなく(情報漏洩対策)、更新はダウンロード/アップロードの繰り返しです。技術力がないシステム部門のためかMicrosoftのせいなのか、何も最適化されていないようです。
投稿情報: ちゅう | 2008-09-14 04:13
詳しいことが分からないから何とも言えないけど、組織単位のサーバは同じ建物のサーバルームにあるのかな?WAN環境ではなくても、サーバとクライアントのバランスとか、送信の最適化とか、ソルーションはあるはずです。
社内のシステム部門ができなくても、その手のSI屋はいくらでもいるはずだけど。有名所ではCiscoかな。Microsoftでもやってると思うけど。
投稿情報: Jabroni | 2008-09-15 21:42