血糖値を計るのは上のような器具である。ACCU-CHEKというのが製品名。右がランスという器具で、針を指に刺して血を出すためのもの。1滴の半分しか出血せず、すぐに止血するのがすごい。中央が血糖値を計って、デジタル表示するメーター。左が試験紙のようなもの。これは1回で使い捨て。しかもデジタルで番号が付いていて、試験紙と一緒に売られるチップをメーターに差し込むと、同じ番号の試験紙しか使えないという仕組みになっている。
これで毎朝、朝食前の血糖値を計る。さらに食事の講習の後の1週間は、それにくわえて各食事の後2時間の血糖値を計る。つまり1日4回。それだけ試験紙が使われるので、これを作ったメーカー(Roche)にとってみたらボロい商売だ。
ということで、経過はどうなったか?まず医師に「糖尿病の恐れがあるよ」と言われた日から酒を断った。完全禁酒は何年ぶりかな?それと同時にメトフォルミンという薬の投薬(飲み薬)を始める。1週間してから計ってみたところ、朝食前の血糖値が170になった。しかしまだ正常値よりも高い。
そして先週火曜日に例の講習の1回目があり、その日の夜から食事療法に入った。その2時間後に計ってみたら126と低い値。しかし次の朝、食事前は123とあまり下がらなかった。2日目からは本格的に食事療法が始まる。
炭水化物をカウントしやすくするために、炊いたご飯を茶碗の3分の1ずつラップにくるんで冷凍した。1つが1ユニット(炭水化物15グラム)である。毎食これを1つずつ食べることにした。日本人にとって主食の米をここまで減らすのはかなり辛いことだ。しかし、アメリカに何年か住んでいて「米依存度」はある程度減っていたためか、なんとか耐えられるようになった。
あとはおかずだが、野菜は大丈夫だが芋類は駄目。肉、卵は炭水化物はゼロだが、あまり食べ過ぎるとコレステロールの問題があるので、ほんの少し。残りはひたすら野菜になる。人参、トマト、ブロッコリー、カブといったものを、毎日食べ続けた。サラダ、スープ、みそ汁といろいろ手法を変えて食べている。
この療法の特徴の1つが、食間にスナックを取るというもの。食事後2時間して血糖値を計った後で、2ユニットとる。2ユニットはバナナ1本とか、乳製品(アイスクリームでもヨーグルトでも)カップに半分。あるいはエナジーバーのようなものも約30g(2ユニット)である。
昼食で5ユニット採るのではなく、3ユニット採って、2時間後のスナックで2ユニット採る。つまり血糖値を急激に上げてはならない。また、「炭水化物が悪い」ということが分かっていても、食事から抜いては行けない。2ユニットでも3ユニットでも、決められた量は採らなければならない。
ということで、毎食ご飯ほんの少しと、野菜のおかずという修行僧のような食事が続いたのであった。
そして、「食後2時間後の血糖値」が200を切り、170くらいまで減ってきた。朝食前の値は、6日目に125が出て、目標をクリア。7日目には99と2桁が出た。2回目の講習で、結果を提出したら、「よく頑張りました。あともう少し」という評価をいただいた。
食後2時間の値がコンスタントに160を切るところまで持って行きたい。
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