Nick Swisher

今日のMLBは、A'sがTorontoでBlue Jays戦。6-5で勝ち。続いて行われたGiants対Chicago Cubsは6-1で勝利。Barry Bondsは1安打出たものの、ホームランは出なかった。ベイエリアの2チームがともに勝ったのは久しぶりだ。両チームとも5割を行ったり来たりとなかなか抜け出せない。

打線が今ひとつ波に乗れないAthleticsで絶好調なのが、中軸のChavezと2番を打つNick Swisher（ニック・スイッシャー）である。

以前ここで紹介したAthleticsのジェネラルマネージャー、Billy Beaneの本「マネーボール」の中に2002年のドラフトの話が出てくる。この中でA'sが1位に指名したのがNick Swisherである。メジャーに上がってきたのは2004年だが、本格的にデビューしたのは2005年。

去年は8番・9番を打っていたが、打率は2割3分程度。とにかく大振りばかりしてとても打てそうな感じがしなかった。「なぜここで代打を出さない？」と思ったことは数知れず。しかし、Ken Macha監督の我慢は実った。今年の成績はここまで3割2分1厘。ホームランは何と10本だ。打率、ホームランともにチームトップである。Chavez、Thomasなど中心バッターがいるので2番を打っているが、今のMLBの中では最強の2番打者と言えるだろう。

そのSwisher、登録は外野手なのだが一塁手もこなす。今年のA'sはSwisher以外の外野手が怪我などで固まらない。また一塁手にと期待されていたJohnsonが開幕以来全く調子が出なかった。そのためSwisherは試合ごとにレフトとファーストを行ったり来たりしている。若いからいいのかもしれないが、本当ならレフトに固定してバッティングに専念させてやりたいところだ。

ところで、MLB.COMで早くもオールスターの投票が始まった。Athleticsから選ばれるとしたら、ChavezとSwisherしかいないだろうということで、投票してみようと思った。ところが、Americanリーグの外野手のところにSwisherが登録されてない。Athleticsの一塁にはJohnson、外野にはBrady、Kotsay、Paytonが書かれている。Swisherは一塁と外野を行ったり来たりしているので、レギュラーでないとみなされて外れてしまったようだ。器用なことがかえって災いしてしまったようだ。一応Write-Inのところで外野手として投票しておいたが、ファン投票では選ばれないだろうな。